2013年 11月 06日
野望その2
今日は、前回に引き続き、古山の野望を語りたいと思います笑。
岡崎京子「Pink」。
これは、漫画です。
超大物演出家、蜷川幸雄の娘、蜷川実花が監督の「へルタースケルター」もまた岡崎京子作品。
このお話はですね
日中OLやってる一見フツーの女の子が、自分の飼ってるワニのために風俗嬢をやってるんですね。
その女の子は父の後妻と折り合いが悪いんだけど、その娘とは仲良し。
んで、偶然、後妻の愛人(小説家志望の大学生)と知り合うのです。
このお話は何が面白いかって「シアワセ」って何??っていうことを残酷なまでに描いていること。
わかりやすい答えを作品中で提示しているわけじゃないのだけど
読めば漏れなくもやもやするわけです。
主人公は何にも自覚せず何にも気づかず何にも成長しない。(こういう作品性って現代ならではな気がする)
でも読者はそんな主人公を見て、うす寒い感じがするのです。
狙ったわけじゃないんだけど
これも動物が出てくるんですね笑。
もし私が演出するんなら、四つん這いとかさせないで、あたかも男女が同棲しているかのように描きたい。
そいで、主人公を買う男が大勢出るのだけど、これをどうやればいいのか「シカゴ」みたいに影絵みたいに描けるとかっこいーだろーなー!などと妄想するわけです。
岡崎京子の漫画は、どれも面白いんですが、これが中でも大好きで。
他、さっきも紹介した「へルタースケルター」やら「リバースエッジ」なんかが有名。面白いです。
ただし、毒があるのでご注意くださいまし。
ぜんそくぜいぜいな古山でした。
では!
古山
by docs_h
| 2013-11-06 17:45